ポツンとカサンドラ

パニック障害 カサンドラ症候群 子どもの不登校からの回復記   

カサンドラ状態によって引き起こされる、様々な身体と心の病気の情報を掲載。
パニック障害や、子どもの不登校問題に取り組んだ記録です。
読んで下さる方と、一緒に乗り越えてゆくためのブログです。

夫はアスペルガーかも・・・。
と分かってから自分を責める気持ちが少し
減っていきました。


私がこのくらいのことでイライラしたり、
怒ったりすることはダメなんだと思っていたから。


夫のアスペルガーの可能性に気付くまで、
セルフコーチングの講座を、5年以上
受け続けていました。
何とか自分をコントロールしようとしたり、
「相手は変えられないけど、自分は変われる。」
みたいなことを学んでも、その通りにできない
自分をいつも責めていました。


夫婦仲が悪いことは子どもにいい影響が
あるはずないとも分かっていたし。
子どものことを考えると余計に辛かったです。


でも、夫への対処法などが分かれば
少しはマシはになるんじゃないかと、
期待していました。


結局本人は自分に合った職に就いていて、
社会生活そんなに困っている様子はないので、
私が関連本を読んでと言っても聞く耳を持たず、
ましてや病院の受診なんて行くはずもないので、
そのまま放って置いて、私の中で彼を「アスペのグレーゾーン」と
認定している感じです


ちょっとパニック障害から話しがそれてしまったので、
「カサンドラ症候群」の話はまたそのカテゴリーで
詳しく書きます。


もう40代も後半に入り、今まで「いつかは離婚」と思っていたのが、
もう面倒に感じていました。一人で生活費を稼げるのか?子どもの気持ちは?
子どもに対する夫の気持ちは?
結婚生活10数年のうち、何回か離婚について切り出してましたが、
分かっていたのは、「子どもは絶対渡さない!」という夫の考えでした。
どう考えても、そのまま一緒に生活するのが、
皆にとってベストだと改めて考えました。


夫も根はいい人。私と相性が悪いだけ。
そう自分に言い聞かせて。
アスペルガーかもしれないと分かって一番良かったのは、
彼が悪意を持って、私に心無い言葉を言ったり、
子どもと3人でいる時に、仲間外れみたいにしているわけでは
ないと思えたこと。
(時間が経つとまた忘れて、コイツ~ってなってしまうんですが)

別にいいじゃない、一緒に暮らしていても、気持ちは「卒婚」でと。


自分の気持ちにウソはつけない、とか言いながら
また実際には逆のことをしてしまった・・・。
「人は変化を恐れる」といいますが、
本当にそうだな~と思います。
何とか、既定路線で行こうとする。


とにかく、こうなったら自分を幸せにするために行動しよう!
と、夢だった一戸建て購入に向けて動き出しました。
この狭いアパートで、一生夫と顔を突き合わせては暮らしていけない。
もっと広い場所で、お互いの存在が気にならなければ、
のびのびできていいんじゃないか?
私が好きなことに打ち込んでいれば、
家庭に不満があっても幸せになれるんじゃないか?


私は大きく舵を切りました。そして、運命の物件に
出会ったのです。

子どもが生まれてから、比較的安定していた
関係がギクシャクしてきました。
転勤で新しい土地へ引っ越し、仕事もその頃には
辞めていました。
私は手がかかる子どもに、いっぱいいっぱいで、
しだいに夫への気遣いが減っていきました。


そして、手伝って欲しいことや要求が増え、
それを夫は疎ましく感じていました。


初めての子育てはとても心細い。
一日中二人っきりで、誰とも話さない日もあったり。
たぶん私はあまりキャパがない方で、ストレスを
感じていたのだと思う。

コミュニケーションがないことへの不満を、
ストレートに表すようになっていきました。


夫に精神的なつながりを期待していた。
子どもが二人の宝物だと実感できる会話。
こう思った、こう感じたと相手に素直に言える関係。


だけど、夫が帰って来ても私が子どもの一日を報告して、
それ以外は会話にならない。
「大変だったんだ」と愚痴を言おうものなら、怒られる。
愚痴を逆手に説教が始まるから、夫に甘えられない。
優しい言葉なんて期待できない。
私はますます追い詰められていって、
不機嫌な日が増えていった。


夫婦が「子育て期」に移行するにあたって、
ボタンの掛け違いはどこにでもあるものです。
「さっきは言い過ぎた,ごめん」とか言って
お互いの気持ちを話して、関係を修復できれば
問題ないんだと思います。


でも、うちの場合話し合おうとしても
「疲れているから」と拒否されたり、手紙を書いても
そのままスルーをされたりして、夫が今の状況を
どう思っているのか。夫の思いとか、気持ちを知る術が
ありませんでした。


私がどんなに気持ちをぶつけても
その壁は高くそびえたち、びくともしませんでした。


私がもっと大人しい女性で、夫に文句も言わないような
人だったら、うまくいっていたのでしょう。
私は一見大人しそうで、でも意外と闘ってしまうんです。
自分でも、自己嫌悪に陥ってしまうけど、
納得いかないと、状況を改善しようと行動したり、
気持ちにうそはつけないんです。


相性が悪いといえばそれまでですが、
お互いにお互いがストレスになっていったのでしょう。


次第に「あれ?」と思うような、夫からの傷つく言動に
悩まされるように、なっていきました。


「さすが、おれの子どもは優秀。それに比べてお前は」
と、ことあるごとに子どもと比べられたり。
私の落ち度や欠点ばかりをついてくるようになったり。
当然私の意見なんて聞き入れてくれるはずがありません。


もともと並んで歩くということすらできない人でした。
手をつなぐのは苦手とか言ってました。
結婚してからはいつも私の前を歩くひとでした。


夫は子どもとだけしゃべり、普段私に話し掛けないくせに、
子どものことで何か問題が起こったときや、
私が何か失敗した時には、全力で、饒舌に、
けなしにきます。


夫からの否定・拒絶に苦しめられ、PMSもひどくなり、
生理前には感情を抑えることが難しくなり、
婦人科で相談してピルも飲み始めました。


話しかけると嫌な顔をする人と、どうして結婚なんて
したんだろう?といつも考えてしまい、
離婚か、もう少しがんばるかと揺れ動く日々の中、


ある日新聞の一面の下の、本の紹介欄が目がとまりました。


「一緒にいても一人」という本でした。


なんだかピンときて、早速図書館に借りに行きました。


読んでみて、とても合点しました。
夫はアスペルガーかもしれない。


だから、バレンタインにチョコのお菓子を
手作りしても、平気で「要らない」と言ったり、
「老けたな~」とか「太ったな」とか
人の嫌がることばかり言ってたんだ。


私がいつもうつっぽいのは、


「カサンドラ症候群」


だからなのかもしれない!


その時は何か解決の光が、差し込んできたような
気がしました。




夫は、出会った頃は大人しく、紳士的で、仕事熱心で
決して悪い印象ではなかったです。
なぜか彼と話す時、小さい頃既に亡くなった祖母の存在を
度々意識することが多くなり(目には見えませんよ)、
「この人、いい人よ」と後押ししてくれているようで、
なんとなく「この人と結婚するんだ」という気がしてました。



職業も安定していて、がつがつしていないし、優しい。
お互いいい年して独身で、会話はいつも私がリードする
形で、めでたくゴールインしたのです。


私自身恋愛には奥手で、お付き合いした人はいたけれど、
きちんとした恋愛はしてこなかった。


女姉妹で育ったので、どこか男性に対する居心地の悪さを
感じて、自分をさらけ出せる異性の友人もできなかった。
だから、男性の本質とか、本当に結婚に向いてる
男性の見分け方とか、全く分からず、
お見合い結婚と同じように、良い条件なら、と思って
いたのでしょう。「そろそろ結婚しなければ」プレッシャー
にも追い立てられていたのだと思います。


「好き」という気持ちは当初もちろんありました。
年上で、お兄さんみたいな雰囲気。
私は「お兄さん」というものに憧れもありました。
なんでもわがままを聞いてくれそうな、
「しょうがないな~」と笑って許してくれそうな、
甘えられる雰囲気。
少女漫画育ちなもので・・・。
つい、夢見てしまってました。


でも、打算的な気持ちもあったから自業自得なのでしょう・・・。


結婚してから不満が出てくるようになりました。
会話は私からばかり。こっちから何か質問すれば
続くのですが、煙たがられることも増えてきて、だんだん疲れてきました。
向こうから、「これどう思う?」とか「今日こんなことがあってさ」
みたいないわゆる日常会話がない人でした。
いつもテレビかパソコンばかり見ている人でした。



子どもができれば変わるかな?と期待し、仕事を続けて
結婚から4年目に待望の赤ちゃんが生まれました。

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